プログラマが知るべき97のこと
読了。

- 作者: 和田卓人,Kevlin Henney,夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2010/12/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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所謂「きのこ本」。
まぁ、僕はプログラマじゃないのでアレですが。
読み物なので(?)精神論多いですね。
あとやたらテストテスト言ってます。
半分以上のエッセイがテスト関係じゃないかと思うレベルでみんなテストテスト言ってます。
あと基本的に What が書いてます。How は書いてません。
「それはわかるけどどうするの?」の答えとして(全部が全部じゃないけど)大抵は「気合」とか「姿勢」の問題に。
別にそこは良いんだけど、「じゃあどうやって(自分ないし同僚の)気合や姿勢を正すの?」に関しては何も書かれてなかった感。
あとやたら「プロフェッショナル」って意味合いの単語が使われてます。
ぼくのかんがえたさいしょうのプロフェッショナル が大安売りされてます。
「それはプロとして恥ずべき行動だ」、「その考え方はプロじゃないよね」といった論調で脅されます。
あまつさえ、「今行ったことが守れないの?プロになりたいんじゃないの?」
みたいなことを言われてるかのような錯覚を覚えます。(被害妄想)
でも従わないとプロフェッショナル認定されないので従いましょう。
良い言葉ですね、プロフェッショナル。
そして「良い事」ばかり書いてます。
「分別を持った考えをすべき」とか、「誠実にプロジェクトに向き合うべき」とか。
「シングルトン避けろ」とか、「例外握りつぶすな」とか。
…何故か感想書いたら批判的な意見というかなんというかばかり浮かぶのは僕の性格ですので。
そうそう、きのこ本は他の良書を知るのに良い本ですね。
注釈で参考書籍書かれてるし。
例えば 49 の「見積りとは何か」で出てきた「見積り」、「ターゲット」、「コミットメント」という言葉の説明は非常に面白かったです。
「ソフトウェア見積り−人月の暗黙知を解き明かす」は前から興味があったのですが、俄然読みたくなってきたり。

- 作者: スティーブマコネル,久手堅憲之,Steve McConnell,田沢恵,溝口真理子
- 出版社/メーカー: 日経BPソフトプレス
- 発売日: 2006/10
- メディア: 単行本
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あとは 55 の「並列処理に有効なメッセージパッシング」とか。
ちなみに興味惹かれたくせにまだ「メッセージパッシング」について調べてないので何なのかよくわかってない。いや、早く調べろよと。
もちろんこれらも関連書籍を読んだことがあるのなら上と同じような意見を持ってしまうのでしょうが。
自分が知っていることを一般化することは危険ですねと自戒の念を込めて。
結論としてはエッセイ集の読み方がよくわからなかった、
という自分の知性の無さ(?)を自ら露呈するような文章書いて悶絶してる自分がいる。
ただ「プロフェッショナル」って言葉をあんな感じに使うのは嫌だなーと。
いや、主にボブおじさんのことなんですけどもね。